運転士や車掌業務 小中生が体験 和気駅でJR支社イベント

社員に教わりながら列車の運転を体験する子ども

 JR西日本岡山支社は17日、本物の電車を使って、運転士や車掌の業務を知ってもらうイベントをJR和気駅(岡山県和気町福富)の岡山総合実設訓練センターで開いた。小中学生20人が“一日乗務員”として、鉄道の仕事に関心を深めた。

 県内の在来線を走る213系車両(2両)を利用。運転士体験では、乗務員室に乗り込んだ子どもたちが社員の手ほどきを受けてハンドルを握り、片道約400メートルの訓練用線路を時速10キロ以下で往復させた。車掌になり、停車駅を知らせるアナウンスや乗車券の発券も体験した。

 矢掛中1年の男子生徒(12)は「電車を動かした時はわくわくした。大切な命や時間を運ぶ責任感あふれる仕事だと感じた」と話した。

 観光企画「岡山デスティネーションキャンペーン」に合わせた企画。稼働する列車を使った体験の催しは同支社管内で初めてという。18日も行われる。

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