調教師はライオンと一緒のおりに入って、危なくないのかな。
大きな牙と鋭い爪を持っており、力も強いので、近くにいる時に気を抜くととても危険。でも、日頃からしぐさをよく観察し、しっかりと安全な距離を見極めて接しているから大丈夫だ。
実はライオンも人に近づいてほしくない時があり、私は視線や前足などの動きを見ることで分かる。その合図をいつも見逃さないようにしている。
今まで何度も危ない場面に遭遇したけど、いつだって悪いのはライオンではない。近くにあるものにつかみかかるのは習性で、人間側が理解しなければならない。そうした面も含めて多くの時間をかけて互いの関係を築いていけば、触れることもできるようになる。
ショーでは「百獣の王」の迫力はもちろん、スリル、かわいさなどさまざまな魅力を詰め込んだ芸を披露する。ぜひ楽しんでほしい。
<マイケル・ハウズさん(52)=調教師>
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