「美作国一宮」として知られる中山神社(津山市一宮)で18日夜、無病息災を祈る「夏越(なご)し輪抜け祭」があり、参拝者が災厄を払うとされる茅(ち)の輪をくぐり、健康や家内安全、新型コロナウイルスの収束を願った。
茅の輪くぐりは、素戔嗚尊(すさのおのみこと)から「茅の輪を腰に付けると災厄から逃れられる」と教わった蘇民将来(そみんしょうらい)という人物の伝説にちなんで毎年夏に開催。境内の拝殿前にはカヤで作った直径約2メートルの茅の輪が設置され、親子らが通り抜けながら祈願した。
境内には3年ぶりに屋台や、地元の子どもたちが人気アニメのキャラクターなどを描いたあんどん約200個が並んだほか、同神社ご祭礼神事保存会メンバーらによる演奏と、曲に合わせて歌詞や映像を映し出すプロジェクションマッピングの音楽イベントもあり、夏の夜を盛り上げた。
会社員男性(38)=同市=は「家族全員健康でいられるようお願いした。コロナでしばらく祭りがなかったので子どもたちも楽しんでいた」と話した。
茅の輪は25日ごろまで設置し、参拝者に自由にくぐってもらう。