サメやクマ 迫力ある「歯」間近に 笠岡・カブトガニ博物館で特別展

さまざまな生き物の歯を集めた特別展

 哺乳類や爬虫(はちゅう)類などさまざまな生き物の「歯」を集めた特別展が、笠岡市横島の市立カブトガニ博物館で開かれている。岡山理科大(岡山市)の協力を得て、迫力ある本物の歯の標本やレプリカ211点を並べている。10月2日まで。

 会場で目を引くのは、アザラシなどを捕食するホッキョクグマの完璧なかみ合わせの迫力ある歯や、サメの中で最も大きく鋭い二等辺三角形の歯を持つホホジロザメの標本。サメ類は計100点ほど展示されており、獲物を切り裂くとがった歯を間近で観察できる。

 このほか、上あごに4列の歯が生えているアミメニシキヘビや、カニや貝といった硬い殻もかみ砕くオオカミウオなども並ぶ。

 口にびっしりと生えたとげが歯の代わりになるカブトガニや、口の中に敷き詰められたひげを使ってプランクトンなどを食べるナガスクジラなど、歯のない生き物を紹介するコーナーもある。

 同館で「歯」に着目して歯だけを並べた展示は初めて。東川洸二郎学芸員は「普段、歯に注目することはなかなかないと思うが、いろんな生き物を比べてみるととても興味深い。夏休みの自由研究にもぴったりなので、ぜひ見に来てほしい」と呼び掛ける。

 午前9時~午後5時。一般520円、高校生310円、笠岡市外の小中学生210円。市内在住在学の小中学生無料。7、8月は毎日開館する。問い合わせは同館(0865―67―2477)。

迫力ある歯が特徴のホッキョクグマの歯の標本(右)。左はヒグマ
大きく鋭い歯が目を引くホホジロザメの歯の標本

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