秦野の畑に乳児遺棄 殺人疑いで10代少女を再逮捕

秦野警察署

 秦野市内の自宅で出産した女児を殺害したとして、神奈川県警捜査1課と秦野署は21日、殺人の疑いで、同市に住む10代の少女=死体遺棄容疑で逮捕=を再逮捕した。県警によると、少女は調べに対し、「間違いありません」と容疑を認めているという。

 再逮捕容疑は、5月15日、自室で女児を出産した後に殺害した、としている。捜査関係者によると、少女は1人で出産後、女児を自室に放置して殺害したとみられる。遺体は数日間、自室に置いたままだったという。

 少女は同月中旬ごろ、女児の遺体を同市曲松1丁目の畑に遺棄したとして、死体遺棄の疑いで7月2日に逮捕された。関係者の情報提供から少女の関与が浮上した。遺体は腐敗が進んでいて、司法解剖の結果、死因は不詳、性別も不明だった。その後の捜査で、性別は女児と判明した。

 県警によると、少女は死体遺棄容疑での取り調べ時から「自分が女児を殺害した」との趣旨の話をしていた。少女の供述や、複数の専門家の意見などを踏まえ、県警は殺人容疑での再逮捕に踏み切ったという。

 事件は1日昼に畑の所有者が「畑から異臭がするので掘ってみたらビニール袋が出てきた」と署に届け出て発覚した。駆け付けた署員が袋を開けたところ、乳児の遺体が見つかった。

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