【茨城】高校野球 つくば秀英/春準優勝の上昇気流に乗って初の甲子園出場なるか

 高校野球の第104回全国選手権茨城大会。22日にはベスト4を懸けた試合が行われる。春には創部26年目にして初の関東大会出場を果たし弾みをつけたつくば秀英。上昇気流に乗って、県内屈指の投手力を誇る霞ケ浦と対戦する。

複数のプロを育てた環境を生かし、初の関東大会出場で波に乗る

 甲子園出場はおろか、関東大会出場の経験もないつくば秀英が、今年の春季茨城大会で順調に勝ち進んだ。2季連続優勝となる明秀日立に決勝で敗れたものの、創部26年目で初の関東大会出場を決めた。関東大会では作新学院に8回コールド負けを喫して強豪校の壁に跳ね返されたが、夏に向けての自信となった。
全国的には馴染みがないものの、実は複数のプロ野球選手を輩出している。とくに白鴎大を経てドラフト1位で阪神に入団した大山悠輔内野手もその一人で、主砲としてチームを牽引している。
 大きく選手が育つ秘訣は特有の練習環境にあると思われる。室内練習場やブルペン、ウエイトトレーニングルームなど設備が充実している。しかし野球部専用練習場は内野ほどの狭さと細長い長方形のグラウンドで、フリー打撃やシートノックができない。
 そういった環境下で大山は、長方形のグラウンドで遠くに飛ばす感覚を身につけた。広島に入団することになる長井良太投手は砂でつくられた1周200メートルのコースを砂に足を取られながらも、多い時で100周して足腰を鍛えた。
 数年おきにプロ野球選手が誕生することから個々の意識は高く、寮での夕食後に室内練習場で自主的にトレーニングに励んでいる。
 上昇気流に乗って初の甲子園出場に向けて弾みを付けているつくば秀英から目が離せない。

初の甲子園出場を目指すつくば秀英

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