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長崎県などは21日、県内20市町で過去最多となる1615人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。累計感染者は8万人を突破。県は同日、県内の新型コロナ病床使用率が県全体で36%に達し、重症化リスクが高い60歳以上の感染者も増えているとして、県内の感染状況を6段階で示すレベルを県全体で上から3番目の「2-Ⅱ」(特別警戒警報)に引き上げた。県全体が2-Ⅱになるのは3月6日以来。
大石賢吾知事は臨時記者会見を開き、改めてマスク着用やワクチン接種など感染対策の徹底を呼びかけた。一方、現段階では県民への行動制限の要請を行わない考えを示した。県内旅行割引キャンペーン「第2弾ふるさとで“心呼吸”の旅」も継続する。
県によると、20日時点で県全体の病床使用率は33.9%だったが、2日連続で千人以上の感染者が確認され、2-Ⅱの水準(35%)を上回った。入院者の約8割が60歳以上で、中等症の割合も増加。コロナ患者を受け入れている医療機関の一般診療にも影響が出ているという。自宅療養者も7429人と初めて7千人を超えた。
21日公表の感染者のうち、新規クラスター(感染者集団)は4件。長崎市の民間児童福祉施設で未就学児6人が感染した。長与町では、事業所で従業員11人、高齢者施設で職員5人と利用者25人の計30人の陽性を確認。佐世保市立学校の1学年で18人が感染した。
佐世保市は、米海軍佐世保基地で新たに基地関係者(軍人、軍属ら)4人の感染を20日に確認したと発表した。
五島市議1人も感染。同市議会事務局によると、19日に発熱、20日に陽性と判明した。14日の市議会特別委員会に出席して以降、登庁していない。