うなぎ食べて猛暑乗り切ろう 土用の丑の日鹿沼の料理店大忙し

次々と焼き上がるウナギ=22日午前10時15分、鹿沼市上石川

 23日は土用の丑(うし)の日。栃木県内のうなぎ料理店にはスタミナを付けて猛暑を乗り切ろうとする客が相次いでおり、繁盛ぶりはピークを迎える。

 栃木県鹿沼市上石川の「土用亭」では職人が夜通しの仕込みに追われ、新型コロナウイルスの感染急拡大で予約注文のテイクアウトへの変更も相次ぐ。22日も開店と同時に常連客らが続々と来店。焼き場では職人歴55年の親方福田輝雄(ふくだてるお)さん(79)が「焼き」「蒸し」などの手順を流れるような手さばきでこなし、ふっくらと焼き上がるうなぎの香ばしい匂いが広がった。

 若女将(おかみ)の福田桐子(ふくだきりこ)さん(49)によると、昨年400食程度だった特上うな重(店内価格4300円)の23日分の予約は600食を超え、8割がテイクアウト。「コロナ禍で良い物を食べたいという思いの表れではないか。夏本番に向け、うなぎで自己免疫力を高めてほしい」と話した。同店の予約受け付けは既に終了している。

次々と焼き上がるウナギ=22日午前10時15分、鹿沼市上石川

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