川崎市、東扇島東公園の放置バス撤去 所有者に費用請求へ

レッカーに引かれ、放置されていた駐車場から車道に出た大型バス。車体には落書きが目立つ=22日午後6時55分ごろ、川崎市川崎区の東扇島東公園駐車場前の道路

 川崎市は22日、同市川崎区の東扇島東公園駐車場に昨年6月1日から放置されている大型バスを、行政代執行により撤去した。市港湾局によると、普通車6台分の駐車スペースを埋める形で放置され、22日現在で駐車料金約67万円が未払い。落書きや窓ガラス損壊もあり、景観や治安の悪化が懸念されていた。

 午後7時ごろ、市の委託業者がバスをレッカー移動させた。今後は市有地(非公表)で保管する。

 市はこれまで、文書、電話、訪問で約20回撤去を求めたが、バス所有者は応じなかった。さらに今月1日付で行政代執行法に基づき、撤去を求める戒告書を出したが、期限の14日までに撤去されなかったため、執行を決めた。今後は執行費用を請求するほか、引き取りを求めていく。

 福田紀彦市長は20日の会見で「身勝手な行為は許されない。厳しい対応をしていく」と述べていた。

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