栃木県内で豚熱疑い 那須烏山の大規模農場 国の精密検査結果待ち

 栃木県那須烏山市内の養豚場で豚熱(CSF)の感染が疑われる豚が確認されたことが22日、関係者への取材で分かった。飼養豚が複数死んでいるという。県の検査で疑いが生じたことから、国の機関に精密検査を依頼し、確認を急いでいる。

 5万頭以上を飼養する大規模農場とみられている。

 県内では昨年4月、那須塩原市内の養豚場2カ所で豚熱が発生。国内最多の3万9千頭超の殺処分に至った。今年3月には、那珂川町内で3例目が確認された。

 県は同2月までに県内全農場に立ち入り検査を実施。全147カ所のうち、76カ所で不備が指摘され、県は対策の徹底を指導していた。

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