トレード市場の動きがスタート! メッツがボーグルバックを獲得へ

オールスター・ブレイクが終了してレギュラーシーズン後半戦の戦いがスタートし、トレード市場も動き始めた。日本時間7月23日、「MLBネットワーク」のジョン・ヘイマン記者が伝えたところによると、メッツは救援右腕コリン・ホルダーマンとのトレードでパイレーツから強打の左打者ダニエル・ボーグルバックを獲得したという。メッツは今季、指名打者が打率.216、9本塁打、45打点、OPS.662と低迷しており、ナショナル・リーグ東部地区の首位を走るチームの弱点となっていた。

現在29歳のボーグルバックは今季パイレーツで75試合に出場して打率.228、12本塁打、34打点、OPS.768をマーク。マリナーズ時代の2019年には自己最多の30本塁打を放ち、自身初のオールスター・ゲーム選出に加えて、同年のチームMVPに選出された実績もある。左腕を極端に苦手としているものの、今季は右腕に対して打率.260、12本塁打、27打点、OPS.897の好成績を残しており、対右腕用の指名打者として大きな戦力になるはずだ。

交換要員となったホルダーマンは今年5月にメジャーデビューしたばかりの26歳の救援右腕。ここまで15試合に登板して17回2/3を投げ、4勝0敗、1ホールド、防御率2.04、18奪三振の好成績を残している。ブルペンの貴重な戦力となっていただけに、メッツとしては手放すのが惜しい存在だったと思われるが、そのホルダーマンを失うリスクを冒してでも指名打者のアップグレードに動いた形だ。

なお、ヘイマン記者はメッツについて「ボーグルバック獲得後も打者の補強に動くとみられる」と伝えている。大富豪のスティーブ・コーエン・オーナーがメジャー最高の資金力を誇っているだけに、フアン・ソト(ナショナルズ)や大谷翔平(エンゼルス)といったトレードが噂される超大物選手の獲得に乗り出す可能性も十分にありそうだ。今後の動きにも注目したい。

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