「キングス」展開幕 白亜紀の頂点捕食者を紹介 長崎市恐竜博物館

日本初上陸のアパラチオサウルスの全身骨格レプリカ(左)などが並ぶ企画展「キングス―白亜紀の支配者たち―」=長崎市恐竜博物館

 白亜紀(1億4500万年前~6600万年前)に君臨した肉食の獣脚類にスポットを当てる長崎市恐竜博物館(野母町)の企画展「キングス-白亜紀の支配者たち-」(同館主催、長崎新聞社など共催)が23日に開幕する。22日、関係者向けの内覧会があり、日本初上陸のアパラチオサウルスの全身骨格レプリカなどが公開された。
 同展では各大陸の頂点捕食者を「キング」と定義し、各地の生態系を象徴する存在として独自に進化した過程を紹介。あごの大きさや歯の形など、原寸大の標本を通して、どんな獲物を捕食していたのか具体的にイメージできる。
 堂々たる風格のスピノサウルスのロボット(全長約7メートル)も見応え十分。学芸員の武重胡桃さんは「一番のキングはどれか、選んでみて。カルノタウルスのかわいい前脚にも注目です」とPRした。
 休館日を除く9月25日まで。観覧料は高校生以上千円、3歳~中学生500円。常設展とのセット券もある。8月13、14日は敷地内の野母崎文化センターで、PR大使を務める恐竜くんのトークショー(無料)などを開くほか、金土日はブロック玩具のワークショップもある。同館(電095.898.8000)。


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