北陽台高生が食材寄付 生活困窮者らを支援 24日、長与でイベント

食料品の提供に協力した長崎北陽台高生徒会のメンバー=同校

 県立長崎北陽台高(西彼長与町高田郷)の生徒会(小林史弥会長)は、24日に同町で開かれる生活困窮者向けの食材提供イベントに協力しようと、各家庭から食料品を募って寄付する「フードドライブ」に取り組んだ。
 6月22日~7月15日、各家庭から賞味期限に余裕がある食料品を募集。校内放送やポスターで呼びかけ、缶詰や乾麺、レトルト食品など段ボール4箱分が集まった。2年生で副会長の山下杏さん(16)は「生徒会としてボランティア活動に力を入れる中、今回協力を決めた。コロナ禍で困っている人が多いと聞くので、少しでも役に立てばうれしい」と話す。
 イベントは、経済的に困窮する家庭やひとり親世帯、留学生らを支援しようと、県内の女性団体でつくる「長崎ひまわりプロジェクト」(西山智子会長)が主催。24日午前10時から嬉里郷の町社会福祉協議会で開く。食料品は同校生徒会からの寄付分を含め約70人分を用意し、先着順で無償配布する。
 会場には教育、健康、食、性、養育、生活困窮など各分野の専門家もいて相談に応じる。同プロジェクトの浦川末子事務局長は「知っている人同士では話しづらい悩みなども、この機会にぜひ相談してほしい」と来場を呼びかける。問い合わせは浦川事務局長(電090.1084.6567)。


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