ベスト4第1試合 海星×大崎 走攻守でハイレベル 第104回全国高校野球選手権長崎大会 第11日

左の勝本、右の本多ら好投手がそろう大崎(写真左)、4強中、チーム打率トップの強打を誇る海星

 昨夏は準決勝で顔を合わせ、ロースコアの勝負を大崎が2-1で制した。互いに当時のメンバーが複数残る今季は昨秋の準々決勝で対戦。海星が10-4で快勝している。今大会はいずれも決め手を欠く場面もあったが、そろって打者は振れている。投手、守備、走塁技術もハイレベルで、3、4点を巡る見応えのある一戦になりそうだ。
 海星はここまで5人の投手が登板して防御率0.82。本格派右腕の宮原と向井の二枚看板は、計12回2/3を2安打2四死球12三振で無失点と抜群の安定感を誇る。打線は丸本と森を中心に切れ目がなく、チーム打率は4強で最高の4割2分5厘。80打数でいまだに三振がない。無失策を維持する守備から流れをつくって先制すれば、一気に乗っていく爆発力がある。
 大崎は初戦から毎試合3失点。立ち上がりにやや不安は残すものの、故障明けのエース左腕勝本に復調の兆しが見られ、救援で11イニング無失点中の右腕本多も存在感を示している。攻撃は本塁打を放っている田栗と中村、9打数7安打の村田、9打数6安打の山口が軸。海星の投手陣に振り負けない力強さはある。俊足今岡らの機動力をうまく絡めていきたい。


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