ICT 高校生が教えます 玉野光南高、地域開放型ラボ始動

玉野光南高の「ぷろぐ☆ラボこうなん」体験会で情報科3年生からプログラミングなどを学ぶ参加者

 玉野光南高(玉野市東七区)で地域開放型のICT(情報通信技術)教室「ぷろぐ☆ラボこうなん」が始動した。生徒が講師となって機器の操作方法などをレクチャーし、地域住民に学びの場を提供していく。

 地域産業をけん引する先端技術分野の職業人材育成を目指す文部科学省の「スマート専門高校」推進事業を活用。約2500万円かけて情報科の教室を改装し、コンピューター27台や3Dプリンターなどを導入した。

 16日のオープニング体験会には中学生から大学生まで15人が参加。情報科3年の13人を講師に、実物の小型ロボットやウェブ上の動物を動かすためのプログラミング体験をはじめ、レーザー加工機を使ってのネームプレート作製、好きなデザインをプリントできるトートバッグ作りなどに取り組んだ。

 同高情報科に興味があり参加したという玉野市立東児中2年女子(13)は「プログラミング技術で知らなかったことを高校生が分かりやすく教えてくれた」と笑顔だった。

 今後は月に1度のペースでラボを開放する予定。8月には地元の小学生を招いてプログラミング体験会、9月には高齢者を対象に脳の活性化を目的としたテレビゲーム体験会も計画する。

 情報科長の一守克己教諭は「ラボは『教えることで学ぶ』がテーマ。生徒自身の成長につなげてほしい」とした上で「地域との交流の場になることも期待している。幅広い年代に利用してもらいたい」と話す。

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