「心一つに、最後まで戦い抜く」 金光学園・飯田主将が力強く宣誓

選手宣誓する金光学園の飯田大成主将

 第104回全国高校野球選手権岡山大会は9日、倉敷市のマスカットスタジアムで開幕し、夏の甲子園出場を懸けた57チーム(58校)による熱戦が始まった。

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 「心を一つに、勝利に向かって、最後まで戦い抜くことを誓います」。打ち付ける雨を吹き飛ばすような、力強い声で選手宣誓した金光学園の飯田大成主将。重責を果たし「ほっとした。後は試合に集中する」と話した。

 今の3年生にとっては入学以来、新型コロナ禍が常に付きまとう高校生活だ。チームメートと考えたという宣誓文には、逆境の中で学んだ「大切なこと」として、「志」「絆」「感謝」の三つを盛り込んだ。

 11日に笠岡商との1回戦を迎える。「これから始まるかと思うとわくわくする。楽しむ大会にしたい」。さまざま制約を乗り越え迎えた最後の夏、心ゆくまで白球を追う。

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