第104回全国高校野球選手権岡山大会第12日は23日、倉敷市のマスカットスタジアムで準決勝2試合が行われ、倉敷商が3大会連続、創志学園が3大会ぶりの決勝進出を決めた。
倉敷商は2点を追う八回、品田の二塁打で同点に追い付くと、代打小郷のバント安打で勝ち越し、5―4で学芸館に逆転勝ちした。創志学園は二回に4点を奪うと、その後も着実に得点を重ね、11―2の七回コールドで理大付を退けた。
24日は休養日。決勝は25日午前10時から同スタジアムであり、倉敷商は2年連続、創志学園は3大会ぶりの栄冠を目指す。
▽準決勝
倉敷商、劣勢はね返す
学芸館
002100010|4
00011003X|5
倉敷商
▽三塁打 勝楽▽二塁打 佐々岡、藤森旭、雄龍、品田▽暴投 岡田景、長谷川
【評】倉敷商が劣勢をはね返した。2―4の八回2死一、二塁で西川、佐々岡が重盗。直後に品田が右中間へ2点二塁打を放ち追い付くと、暴投で三進後、代打小郷が三塁前に決勝のバント安打を決めた。四回は藤森旭、五回は雄龍に適時二塁打が出るなど長打力を発揮。2番手の1年生左腕増田の好救援も光った。
学芸館は三回、勝楽の犠飛と宇地原の適時打で2点を先制。左腕岡田景は七回まで2失点の好投も最後は制球が乱れた。
創志、15安打で大勝
創志学園
0422300|11
0002000|2
理大付
(七回コールド)
▽三塁打 横井▽二塁打 岡村、竹本、若藤▽暴投 田本
【評】毎回の15安打を放った創志学園が大勝。二回、岡村の右中間二塁打と2四球などで1死満塁とし、横井、木村政が連続の2点タイムリー。四回は竹本が2点二塁打を放つなど、1~3番が8安打9打点と勝負強さを発揮した。右腕岡村は四回以外、危なげなかった。
理大付は投手陣が粘れなかった。2失策に加え、記録に残らない守りのミスも響き大量失点。打線も2点を奪った四回の2安打にとどまった。