「輸送密度」1000人未満 地方鉄道再構築を議論

 鉄道ローカル線の将来に関する国土交通省の有識者検討会は25日、地方鉄道の再構築に関する提言を取りまとめた。1キロ当たりの1日平均乗客数を示す「輸送密度」千人未満などを目安に、国主導で「特定線区再構築協議会」(仮称)を設置。JRなどの事業者や自治体と利用促進策、バス転換などの可否について協議開始から3年以内に判断する。提言は協議対象を示していないが、宮崎県によると、本県関係では日南線「油津―志布志」、吉都線「吉松―都城」のほか、現在運休している肥薩線「人吉―吉松」の3線区が対象となる可能性がある。国交省は同日、来年度から議論を始められるようにすると明らかにした。

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