近年、若くして海外に出る選手が増えている。しかし彼らのすべてが定着しているわけではなく、その後のキャリアも様々だ。
FC東京に所属するMF渡邊凌磨も若くして欧州へ渡った一人。前橋育英高校を卒業した2015年、夏にドイツのインゴルシュタットと契約を交わした。
その際、早稲田大学へ進学しながら即中退でドイツ行きを決断したことも話題となった。
YouTubeの自身のチャンネルで積極的に動画を配信していることでも知られる渡邊(※こちらはゴールを決めた前節ジュビロ磐田戦の直後に配信されたもの)
そこでQolyは、現在アルベル・プッチ・オルトネダ監督率いるチームで欠かせない戦力となっている25歳を直撃!当時の決断の理由などいろいろ聞いてみた。
この記事ではFC東京で一緒にプレーする日本代表DF長友佑都の印象などとともに、インタビューの一部を紹介。
(取材:2022年6月15日)
――(前略)チームメイトには長友佑都選手もいます。どんな選手で、またどんな存在ですか?
皆さんが見ての通りじゃないですか。対人が強くて、走って、体も強くて。
今は日本にいますけど、やはり世界でやってきた…。年齢を重ねてもそこは健在というか、凄さだと思いますし、サッカーに対しての熱をいまだに持ち続けているのは、そこにも関係あるのかなというくらい人としてもやっぱり素晴らしい。
こういう選手が残っていくんだなと、身近にいて感じました。
――長友選手とは同じサイドで「縦の関係」を組むことも多いですね。何か気をつけていることは?
特にないですね。昨年から一緒のサイドでやることも多かったので。もう後ろにいてくれれば、好き勝手やっていいかなと逆に思っています。
――(中略)渡邊凌磨選手は2015年に前橋育英から早稲田大学に進学するも、同年の夏に渡独されています。これは「NIKEアカデミー」に日本人で初めて選ばれたことが理由ですか?
NIKEアカデミーと海外とは全然関わりがないんです。
(前橋)育英のみんなで思い出作りのためにセレクション受けようよみたいなノリで行ったのが、たまたま上へ行ってしまって。NIKEアカデミーに入らないといけないとなったけど「いやいや、元々入るつもりないよ」と断ったという経緯です。
それとは別にもともと大学進学が決まっていて、高校選抜で向こうへ行った時にオファーをもらいました。それで「大学へ行くことになっているんだけどどうしよう」と当時の代理人、チーム、大学といろいろ話した結果、ドイツへ行くことになりました。
――早稲田大学へ入学したばかりの頃です。迷いはなかったんですか?
当時は全然ありませんでした。今考えたらちょっと決断や選択に対して驚くこともありますけど、あの当時はプロサッカー選手になるために大学も選びました。
まあいろいろありましたけど、大学でもプロに行っても海外に行っても、自分としてそこが軸にあったので、海外へ行くこともそこまで躊躇はありませんでした。
動画では他にも、2018年に帰国を決めた理由や日本とドイツの違い、それぞれの地で印象的だった選手、ポジションに対する考えや日本人の海外挑戦についてなど、たっぷり聞いているのでそちらもぜひ!
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FC東京は今週、7月30日(日)にサンフレッチェ広島とアウェイで対戦。その翌週、8月7日(日)の清水エスパルス戦と13日(土)のセレッソ大阪戦は、ホームでの2連戦となる。
清水戦ではKIDSカーニバルなど、子どもたちが楽しめるイベントが多数用意されているとのこと。こちらもお楽しみに!