川崎3人死傷事故 「インコに気を取られた」女 自動車運転処罰法違反の罪で起訴

横浜地検川崎支部

 川崎市宮前区で1月、自転車2台が乗用車にはねられ3人が死傷した事故で、横浜地検川崎支部は26日、自動車運転処罰法違反(過失運転致死傷)の罪で、乗用車を運転していた同区の無職の女(50)を起訴した。

 起訴状などによると、被告は1月24日、同区の片側1車線の緩やかな左カーブで、助手席に置いていた鳥かご内の鳥を左手で触りながら脇見運転し、右手でハンドルを操作。時速約45キロで対向車線を走行していると気づかず、自転車で直進してきた同市高津区の女性(39)をはねて死亡させた。歩道にも乗り上げ、別の自転車にも衝突。この自転車の母親(29)に約2カ月の重傷を負わせたほか、男児(3)を死亡させた、としている。

 県警によると、被告は「インコ1羽を獣医師の所に連れて行く途中だった。インコが心配で(自転車に)気付かなかった」などと供述していた。

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