三浦市の食料配送支援がピンチ 「第7波」で利用者急増

大型スーパーで購入したレトルト食品などを世帯別に荷造りする市のスタッフ=三浦市

 食料確保が困難な自宅療養の新型コロナウイルス感染者と同居家族を対象にした三浦市の食料配送支援の利用者が急増している。25日には過去最多の106人分を配送した。他部局からの応援を得て何とかしのいでいるが、「これ以上増えると配送が大きく遅れる恐れもある」と担当者は危機感を募らせている。(佐藤 浩幸)
 市の食料配送支援は3日分の食料セット(水や日持ちするレトルト食品など)をスーパーで購入し、自宅療養者らに届けるサービス。親族などの支援を受けられず、インターネット通販や宅配サービスなどで食料を確保することも困難な人に限定し、県の配食サービスが受けられるまでの“つなぎ役”として提供している。

 2月1日から開始し、5月までは1カ月当たり35~57世帯が利用した。6月は15世帯の59人にとどまったが、「第7波」が拡大した7月に入って急増。25日までで147世帯の503人に膨らみ、25日(106人)は1日で6月の2カ月分に迫る人数となった。

© 株式会社神奈川新聞社