チェルシー、「テリー退団後のセンターバック」TOP10

チェルシーのセンターバックといえばやはりジョン・テリー。長くチームを支えた闘将であり、その存在感はキャプテンとしても圧倒的だった。

今回は『Planet Football』から「ジョン・テリー退団後のチェルシーでプレーしたセンターバックのTOP10」をご紹介する。

10位:マラング・サール

2020年にニースからフリーでチェルシーに加入した左利きのディフェンダー。それからFCポルトへのローン移籍を経験したがあまり活躍できず、どうしたものかと心配された。

ただ2021-22シーズンはトーマス・トゥヘル監督の下でバックアップとして役割を果たした。まだ実績はないものの、彼も今季がどうなるかによってキャリアが大きく変化しそうだ。

9位:フィカヨ・トモリ

フランク・ランパード監督の下で中心的な存在になったトモリ。ダービー・カウンティへのローン移籍で結果を残し、監督とともにチェルシーへと戻ってきた。2019-20シーズンには22試合に出場している。

ただその後トーマス・トゥヘル監督の下では余剰戦力とみなされてしまい、ミランへと移籍した。チェルシーではあまり実績を残せなかったが、セリエAでは屈指のディフェンダーに。

8位:トレヴォー・チャロバー

ナサニエル・チャロバーの弟であるトレヴォー・チャロバー。2021-22シーズンにチェルシーのトップチームにデビューするまで、イプスウィッチ・タウン、ハダーズフィールド・タウン、ロリアンにローン移籍していた。

この順位はまだ実績がないというだけの話であり、この調子で行けばトントン拍子にランキングをあげていくだろう。リュディガーとクリステンセンが抜けた今季はさらに彼の重要性が増すはずだ。

7位:クルト・ズマ

2014年1月にチェルシーと契約したクルト・ズマ。前十字靭帯損傷という大きな怪我を負ったことによってそのキャリアは妨げられることに。

それからストーク・シティとエヴァートンに貸し出された後、2019-20シーズンにはチェルシーで重要な役割を果たしたものの、2021年にはウェストハム・ユナイテッドへと移籍している。その後は動物虐待事件で大きな話題になってしまった。

6位:ダヴィド・ルイス

非常に特徴的な選手であったダヴィド・ルイス。外見もプレーも個性があり、その評価もかなり分かれるものであった。高い身体能力に加えてその攻撃能力は貴重であったが、一方で常に不安定でチェルシーのカラーには合っていなかった。

ただピッチ内外でのリーダーシップでチームの雰囲気を改善したことは間違いない。良くも悪くも非常に印象的な選手であったといえる。

5位:アンドレアス・クリステンセン

2012年にアンドレ・ヴィラス=ボアス監督が率いていたころに加入したクリステンセン。彼はここしばらく非常に重要な役割を果たしたが、マウリツィオ・サッリやフランク・ランパード監督にはそれほど重用されなかったという歴史がある。

トーマス・トゥヘル監督の下で回復した彼は2020-21シーズンのチャンピオンズリーグにおける成功で重要な貢献をしたが、今夏FAカップ決勝でプレーすることを拒否し、そしてバルセロナへとフリーで移籍するという酸っぱい結末を迎えている。

4位:チアゴ・シウヴァ

パリ・サンジェルマンで長く活躍を見せたブラジル人のディフェンダーは、35歳になってチェルシーへとやってきた。その年齢もあって当初は不安視された部分もあったが、そんな懸念は全く必要なかった。

最初はたしかに少し戸惑いもあったが、すぐにうまく適応。トーマス・トゥヘル監督の下で権威あるディフェンダーとして大きな貢献を見せた。そしてパリではついぞ手にできなかったチャンピオンズリーグのトロフィーまで…。

3位:アントニオ・リュディガー

アントニオ・コンテ監督の2年目がスタートするときに獲得されたリュディガー。プレミアリーグでのキャリアはなかなか好転しなかった。一時期はスケープゴートのような扱いになり、フランク・ランパード体制では売却の噂もあった。

しかしながらトーマス・トゥヘル監督の下で復活を見せると、すぐさまプレミアリーグ屈指のディフェンダーと評価されるほどの活躍。そして今夏はレアル・マドリーの巨大なオファーを受託してスペインへと渡った。

2位:ギャリー・ケイヒル

ケイヒルがチェルシーで大きな貢献をしたことは否定できない。2012年にはチャンピオンズリーグ優勝に貢献し、欧州を席巻したクラブの一員となっていた。

ただジョン・テリーの退団後は徐々にピークアウトしてしまい、クリスタル・パレスに移籍する前の最後のシーズンには9試合しか出場できなかった。

1位:セサル・アスピリクエタ

本職はサイドバックであろうが、それでも彼はチェルシーで最も成功を収めたセンターバックである。マルセイユから加入した彼は10シーズンにわたってチェルシーに貢献し、あらゆるタイトルを手にしてきた。しかも影で支える存在として。

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チェルシーでは450試合以上でプレーし、その多様性とリーダーシップ、信じられないほどの一貫性と安定性で名を馳せた。地味かもしれないが、彼こそ今のサッカー界で唯一無二の存在である。

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