岡山市は、1500円分のプレミアム付きタクシー券を8月1日から販売する。昨年度に発行したタクシー券の売り上げは想定の約3割に低迷したが、市は「新型コロナウイルス禍で打撃を受けるタクシー事業者支援は必要」として、割引率をアップするとともに販売体制を強化して再販する。
500円券の8枚つづりで、4千円分を2500円で販売する。前回は4千円分を3千円で販売しており、割引率を25％から38％に引き上げた。市内に営業所があるタクシーが対象で、乗降のいずれかが市内であれば使える。使用期限は来年1月31日。5万冊を発行し、コンビニ大手ローソンの市内店舗、県タクシー協会（中区旭東町）、ホテル、旅行代理店で販売する。
昨年度のタクシー券は、約4万冊の想定に対し売れたのは約1万2千冊にとどまった。市は、当初の販売窓口が同協会1カ所のみだったことや、同時期に県がタクシー券を発行したことなどが要因だったと分析する。
大森雅夫市長は「タクシーは重要な公共交通機関。前回と比べてお得感がアップしており、多くの方に利用してもらいたい」と話している。
問い合わせは同協会（086―272―3451）。
