第7波について舟入市民病院院長「発熱外来に大勢の軽症患者が集中しているのが特徴」

27日は、広島市で過去最多1430人、福山市で480人、呉市で過去最多282人、廿日市市で過去最多160人、東広島市で121人、尾道市で過去最多102人、海田町で過去最多42人、府中市で過去最多31人など、県全体で2946人の感染確認が発表されました。また、広島市で患者1人の死亡が発表されています。

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22日発表の2547人を上回り、過去最多となりました。1日の発表が2000人を超えるのは7日連続です。また、前の週の同じ曜日を上回るのは30日連続です。

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医療の状況です。

きのう(26日)時点で県内の患者数は1万6360人です。このうち重症の方は9人、中等症の方は46人。医療機関の確保病床の使用率は55.1%(確保583床・入院321人)、宿泊療養者用ホテルの部屋の使用率は44.2%(確保1760室・利用778人)です。

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こうしたなか、医療現場の現状がどうなっているのか、県内で新型コロナ患者の診察や治療に最前線であたっている広島市立舟入市民病院の高蓋寿朗院長にうかがいました。

高蓋院長によると、コロナ病床20床のうち、半分以上が常に埋まっている状態で、先週から急増しているということです。

入院するコロナ患者の大半が高齢者か基礎疾患のある人で、以前のようにコロナの肺炎で入院する人はほとんどみられないということです。感染経路は家庭内が多く、マスクを外した状況でうつったとみられるということです。

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「舟入病院を含め、クリニックの発熱外来に大勢の軽症患者が集中しているのが、第7波の特徴だと思う」と話していて、「今後、医療従事者に市中での感染が広がれば、本来の機能に影響が出かねない」と懸念しているということです。

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