「イメージよりも背が高くなかった伝説的センターバック」5名

サッカーにおいてセンターバックは身長や体格が必要となるポジションだ。しかし、かつてのイバン・コルドバのように、170cm代前半でもヘディンガーと呼ばれる選手もいたりする。

今回は『Football Faithfull』から「6フィート未満でありながらも”伝説的なセンターバック”5名」をご紹介する。

フランツ・ベッケンバウアー

身長:180~181cm

フランツ・ベッケンバウアーはサッカーの歴史上最も有名なディフェンダーの一人だ。ドイツのレジェンドであり、守備者として初めてバロンドールを獲得した。それはまだ2名しか存在しない快挙である。

中盤でキャリアを始めた彼であるが、後に最後方から攻撃にも絡む「リベロ」として革命をもたらした。そんなベッケンバウアーであるが、身長は意外にも高くはなく180cm前後であった。

フランコ・バレージ

身長:176~178cm

イタリアのサッカーは数多くの素晴らしいディフェンダーを育ててきた。その中でもフランコ・バレージは最も偉大な人物の一人である。ACミランで輝かしいキャリアを形成し、圧倒的な知性で多くのストライカーを封じ込めた。

豊かな技術や落ち着きを武器にアリゴ・サッキ監督の「ゾーンプレス」を支え、6回のスクデットを獲得した。しかしそんな彼であるが、10代にはインテルへの加入を拒否され、その体格から「ピシニン(小さな子)」と呼ばれていたとか…。

ロナルト・クーマン

身長:180~181cm

先日までバルセロナの監督を務めていたオランダの名リベロであるロナルト・クーマン。強烈なキックとフリーキックを武器に、ディフェンスだけではなく攻撃面でも巨大な存在感を見せたレジェンドだ。

とにかくそのパワーが魅力であった彼であるが、意外にもその体格は180cm付近である。

ファビオ・カンナヴァーロ

身長:175~176cm

ベッケンバウアーに遅れること30年ほど、二人目の「バロンドールを獲得したセンターバック」ファビオ・カンナヴァーロが生まれた。奇しくも彼も身長が高い選手ではなかった。

狡猾なタイミングと決意によって空中戦でも全く遅れをとらず、体格に勝る相手をもあっさりと抑え込んでしまうという技術。アレッサンドロ・ネスタらと並び、まさに職人芸とも言えるディフェンスを見せた。

カルレス・プジョル

身長:178cm

カルレス・プジョルはバルセロナの偉大なキャプテンだ。決して技術は高くはない選手であったが、圧倒的な闘争心とリーダーシップを持ち、593試合に出場して6回のリーガ優勝、3回のチャンピオンズリーグ優勝を成し遂げた。

【写真】180cm未満の「ヘディングゴーラー」列伝

もともとはその体格もあってサイドバックとしてデビューしたのだが、徐々にセンターバックでのプレーが増加。守備に集中できるようになった彼は、世界一の「体を張る」役割を十二分にこなした。

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