全国学力テスト、福井県は全6科目で2位か3位 公立の小学6年と中学3年、トップクラス維持

 文部科学省は7月28日、小学6年と中学3年の全員を対象に4月に行った2022年度全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)の結果を公表した。公立校の平均正答率を都道府県別にみると、福井県は小中の国語と算数(数学)、理科の計6科目でいずれも2位か3位となり、全国トップクラスの学力を維持した。

 福井県の公立小中は260校の1万2656人が参加した。理科の実施は4年ぶり。平均正答率は小6の国語が69%(全国平均65.6%)で東京と並び3位、算数が67%(同63.2%)で東京と並び2位、理科が69%で3位だった。中3の国語は72%(同69.0%)で3位、数学が56%(同51.4%)で2位、理科が53%で2位だった。1位の科目がないのは07年度の調査開始以来、21年度に続き2度目。市町別の結果は公表していない。

 福井県教育委員会は結果について「順位付けが目的の調査ではない」とした上で「子ども自身に考えさせる主体的な学びに、県を挙げて取り組んでいる成果。良い点を伸ばし、課題を克服することに役立てる」とした。

 文科省は各校へのアンケートで、新型コロナウイルス感染拡大に伴う臨時休業日数と正答率を分析し「相関関係はない」と結論づけた。

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