名水を照らすちょうちん、夏らしい雰囲気 福井県大野市の「御清水」で10月まで

ちょうちんの明かりで照らされる御清水と絵を手掛けた大野高校美術部員=福井県大野市泉町

 環境省の名水百選に選ばれている福井県大野市泉町の「御清水」が、ちょうちんで照らされている。第1弾として、大野高校美術部員がイラストを手掛けたちょうちんが飾られ、揺れる水面や建屋を照らす柔らかな明かりが夏らしい雰囲気を醸している。8月下旬にはちょうちんが入れ替わり、10月2日まで午後7時から3時間点灯する。

 まちなかに観光客を呼び込み大野の美しい水に親しんでもらおうと、8月1日の「水の日」に合わせ、2020年度から市と市観光協会が実施している。

 ちょうちんは約230個飾られ、このうち15個は高さ74センチ、直径約40センチと大きく、同部員がスミレやヒマワリ、アサガオなどの花や水の波紋を描いた。8月26日からは大きなちょうちんがオレンジ、黄色、紫、ピンクなどカラフルな約70個に入れ替わる。

 このほど点灯式があり、大野高校美術部員7人が立ち会った。部長の2年の女子生徒は「大野の水の清らかさを感じ、花の美しさも楽しんでほしい」と話した。

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