インターハイ バスケットボール男子 柳ケ浦が初戦快勝、上々のスタートを切る

全国高校総体バスケットボール男子

2回戦 7月28日 善通寺市民体育館(香川)

柳ケ浦98-82鳥取城北

バスケットボール男子の全国高校総体で、柳ケ浦が鳥取城北に98-82で勝利し、目標とするメインコート(ベスト8以上)に向けて好発進を切った。中村誠監督が「試合の出だしは硬さがあった。全国大会初戦の難しさがあった」と振り返ったように、序盤は苦しんだ。相手の連続3点シュートで6点差スタートとなった。

シードの柳ケ浦は、1回戦で勝ち上がった相手の勢いを受ける形となったが、「用意してきたディフェンスがすべてハマった」(中村監督)。マンツーマンと二つのゾーンディフェンスを巧みに使い分けた。まずは守備で相手の攻撃を押さえ込み、流れを自力で引き戻すと、得点源の仲宗根州河、津波知新の3年生が落ち着いてシュートを決め、第1クオーター(Q)半ばで逆転する。

キャプテンの金城凜寿人(3年)が「初戦だったので緊張して萎縮した部分はあったが、準備してきたことを出せた」と振り返ったように、緊張が解けるとともにチーム全体の動きが良くなり、その後は一度もリードを許すことなく、試合を進めた。

キャプテンとしてチームを引っ張った金城凜寿人(78番)

第2Qに2点差まで詰め寄られる場面があったが、仲宗根のドライブからのシュートでリードを保ち、この試合、1年生で唯一出場時間をもらった山下凛生が3点シュートを決めて、再びリードを2桁に広げた。

第4Qになると相手が守備の強度を強め、オールコートでプレッシャーをかけてきたが、焦ることなく落ち着いて試合を組み立て、勝負どころで福山侭(3年)の連続3点シュートが決まり、大方の勝負を決めた。

次は開催県の尽誠学園(香川県)と対戦する。金城は「完全にアウェーとなるが、会場の雰囲気に飲み込まれることなく、自分のプレーにベクトルを向けたい。ここで勝てば柳ケ浦史上最高のベスト8になる。先輩たちの記録を超えて歴史を作りたい」と力強く語った。

ゴール下の争いで上回った

(柚野真也)

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