電気工作の面白さ伝えて10年目 信平さん 高梁の母校で児童指導

信平さん(右)の指導ではんだ付けする児童ら

 元工業高校教諭の信平幸一さん(75)=総社市=が23日、母校の松原小(高梁市松原町春木)で電気工作の体験教室を開き、ものづくりの魅力を5、6年生3人に伝えた。

 5年森下彩名さん(10)と、いずれも6年の平松侑也君(12)、谷芽吹君(11)が設定時刻に光と音を出す時計や遠心力で光るこまを作った。発光ダイオード(LED)や抵抗、導線を電子基板にはんだ付けする作業では、信平さんから「電気が流れるように正しく配線して」「はんだを厚く盛ろう」と助言を受け、正常に動くと歓声を上げた。

 「はんだごてを使うのは初めてで緊張した。褒められて自信になった」と森下さん。信平さんは「何事もやればできるということを感じてほしい」と話した。

 地元の子どもたちに電気工作の面白さを伝えようと、2013年から毎年教室を実施。今年は10年目で、児童から手作りの感謝状が贈られた。

© 株式会社山陽新聞社