川崎乳児遺体 殺害疑いの母親起訴 浴槽で出産し放置、引き上げ後再び沈める

横浜地検

 自宅の浴槽内で出産した男児を殺害したとして、横浜地検は29日、殺人の罪で、川崎市中原区、タイ国籍のマッサージ店従業員の女(23)を起訴した。認否は明らかにしていない。

 起訴状などによると、被告は4月18日ごろ、自宅の浴室内で、浴槽に張った湯水の中で出産した男児を水中に放置した上、いったん引き上げた男児を再び水中に沈め、低酸素血症により死亡させて殺害した、としている。

 被告は翌19日朝、男児の遺体が入ったビニール袋を自宅マンション1階のごみ集積所に遺棄したとして、死体遺棄の疑いで5月に逮捕、起訴された。

 神奈川県警によると、男児の遺体は同日昼にごみ集積所の清掃員が発見した。逮捕までの調べでは、司法解剖の結果、死因は不詳だった。

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