顔見知りが「普段より厳しい表情」「奥さまも一緒」でおかしい 声かけて特殊詐欺防いだ郵便局長表彰

押部修一署長から感謝状を受け取った蜂屋修悟局長(左)=厚木署

 特殊詐欺を未然に防いだとして、神奈川県警厚木署は25日、厚木上荻野郵便局(厚木市上荻野)に感謝状を贈った。

 署によると、6月27日昼ごろ、厚木市内に住む80代の男性宅に息子を名乗る男から「100万円を間違って送金した。あす返すから100万円貸してほしい」と電話があった。男性が妻と一緒に同郵便局を訪れ、預金を引き出そうとしたところ、不審に思った蜂屋修悟局長(50)が声をかけて事情を確認し、110番通報して被害を防いだ。

 蜂屋局長は「顔見知りのお客さんが普段より厳しい表情をしていて、奥さまも一緒なのでおかしいと感じた。知っているお客さんの被害を防ぐことができてよかった」と話していた。

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