【鹿沼】9月25日に行われる国選択無形民俗文化財「生子(いきこ)神社の泣き相撲」の参加受け付けが2日、銀座1丁目の市観光協会(屋台のまち中央公園内)で始まり、650人の参加枠のうち約75%に当たる491人分の申し込みがあった。
子どもの健やかな成長を祈願する習俗で、新型コロナウイルス禍により3年ぶりの開催となる。感染防止対策のため、今年は初めて完全予約制とした。
受付窓口には早朝から希望者が詰めかけた。感染拡大防止や近隣の渋滞などの影響を考慮し、同協会は受付開始時刻を大幅に繰り上げて対応した。
1歳3カ月のひ孫のために申し込んだ村井町、無職斎藤幸作(さいとうこうさく)さん(84)は「希望の枠が取れてよかった。歩き始めたばかりだが、元気に泣いて健やかに育ってほしい」と笑顔を見せた。同神社氏子総代の倉持和司(くらもちかずじ)代表(72)は「想像以上の反響で驚いた。コロナ禍が落ち着き、無事に開催できるように願いたい」と話した。
3日も午前9時から同所で残り159人分を受け付ける。