2018年平昌冬季五輪スピードスケート女子で二つの金メダルを獲得し、今年4月に引退を表明した高木菜那さん(30)が4日、岡山市中区小橋町の市民文化ホールで講演し、好きなことに挑戦する大切さを三勲小(同徳吉町)の児童らに伝えた。
菜那さんは小学2年から競技を続け、高校2年のとき、当時中学3年だった妹の美帆さん(28)がバンクーバー五輪に出場したのを見て「私もオリンピックで世界の選手と戦ってみたい」と夢を抱いたと紹介。児童に「今は夢を持っていなくてもいい。自分の好きなことで一歩前に踏み出し、挑戦してほしい」と呼び掛けた。
今年2月の北京五輪では銀メダルを獲得したものの、2大会連続の金メダルには届かなかった。「努力と結果が比例しないこともある」と振り返りつつ「努力は無駄にならない。次の目標、夢に向けて背中を押してくれる」と訴えた。
講演会は三勲小PTAと三勲学区教育振興会が主催し、児童、保護者、地域住民ら約70人が来場した。3年の女児(8)は「自分はダンスが好きなので努力してうまくなりたい」と話した。