新型コロナウイルス感染症を巡り、川崎市は5日、市内外に住む10歳未満~100歳以上の男女2807人の感染が新たに確認されたと発表した。宮前区に住む90代男性1人の死亡も確認した。
市は2760人の感染経路を不明としている。感染経路が判明している人のうち、家庭内感染は38人、陽性者との接触者は9人だった。
市によると、死亡した男性は市内の有料老人ホームの入居者だった。1日夜に容体が急変して発熱し、酸素飽和度も低下したため、市内の病院に搬送された。入院時の検査で陽性が判明し、中等症だった。2日に別病院に転院したが、4日に死亡した。死因は新型コロナウイルス感染症だった。男性は慢性腎臓病の基礎疾患があり、ワクチン接種歴は不明としている。
また、川崎区の有料老人ホームで、新たに入居者4人、職員1人の陽性が判明した。施設では過去に1人が感染していたことも分かり、市は計6人が感染したとして、新たなクラスター(感染者集団)と確認した。
感染者の症状別では、軽症2528人、無症状107人、中等症36人で、重症は2人だった。市は134人の症状を調査中としている。
感染者の年代別では、20代598人、30代493人、40代449人、50代328人、10歳未満289人、10代225人、60代195人、70代130人、80代70人、90代29人、100歳以上が1人だった。