藤沢で発見の新種「オトヒメクラゲ」 新江ノ島水族館で展示 「踊るように泳ぐ姿がとても愛らしい」

展示されているオトヒメクラゲの生体(新江ノ島水族館提供)

 藤沢市の江の島周辺の海域で発見された新種のクラゲ「オトヒメクラゲ」の生体が、新江ノ島水族館(同市片瀬海岸)で展示されている。7月12日から標本展示を行っていたが、同月下旬、江の島周辺で多数確認されたことから、実際に動く様子を来館者に見てもらうことにした。

 オトヒメクラゲは傘の直径が1センチ程度の小型種で、触手が近縁のウラシマクラゲの倍の8本もある。ウラシマクラゲよりも小さいことから、浦島伝説にちなみ乙姫の名を付けた。江の島周辺のほか、茨城、高知両県の海で確認されている。

 展示されている生体は15個体。8本のこん棒を持つ踊り子という学名もあり、同館の担当者は「学名は少し物騒なイメージだが、8本の触手を広げながら踊るように泳ぐ姿がとても愛らしい」と話している。

© 株式会社神奈川新聞社