本県最低賃金913円に 上げ幅最大31円 地方審答申

本県最低賃金と引き上げ額の推移

 栃木地方最低賃金審議会(会長・太田正(おおたただし)作新学院大名誉教授)は5日、本年度の本県地域別最低賃金を1時間当たり31円(3.51%)引き上げ、913円に改定するよう、栃木労働局の藤浪竜哉(ふじなみたつや)局長に答申した。中央最低賃金審議会が示した目安と同額で、現行方式となった2002年度以降、最大の上げ幅となる。10月から適用される予定。

 昨年度は1時間当たり28円(3.28%)引き上げ、現行の882円に改定するよう答申した。2年連続で3%台の上昇率となる。

 一方、大幅な引き上げは中小企業や小規模事業者にとって負担が大きいことから、継続的に賃上げができる環境整備のほか、企業への支援策の拡充、扶養控除限度額の増額に関する要望も盛り込まれた。

© 株式会社下野新聞社