被爆から77年 広島・原爆の日 核の緊張 高まる世界 次世代への継承は…

広島は、被爆77年となる「原爆の日」(8月6日)を迎えました。

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友人が犠牲に 被爆者(95)
「大のお友だちのことばかり頭から離れませんでした。なぜ焼け死ななきゃいけなかったのか」

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参拝に訪れた子ども
「みんなできょう、(原子)爆弾が落ちた日だから拝みに行こうって、お父さん・お母さんに言って、きょう、来ました」

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広島市の平和公園では、岸田総理や国連のグテーレス事務総長も出席して、平和記念式典が行われました。

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原爆投下時刻 午前8時15分 黙とう

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広島市の松井市長は、平和宣言で、ロシアによるウクライナ侵攻で「罪のない市民の命や日常が奪われている」と非難しました。

広島市 松井 一実 市長
「武力によらずに平和を維持する理想を追求することを放棄し、現状やむなしとすることは、人類の存続を危うくすることにほかなりません。過ちをこれ以上繰り返してはなりません」

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広島選出の岸田総理とともに原爆資料館を視察したグテーレス事務総長は、会談で、日本ほど核について道義的権威をもって語れる国はないという認識を示し、核兵器の無い世界に向けて双方が引き続き緊密に連携していくことで一致したということです。

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岸田 文雄 総理
「我が国は、唯一の戦争被爆国として、核兵器のない世界に向けて、世界をリードしていかなければいけないと思っています」

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一方で、被爆者団体が求めた核兵器禁止条約への参加については、「核兵器のない世界に向けて出口にあたる大変重要な条約であると強く認識をしている」としたうえで、「現実は厳しく、まずは核保有国の対応を変えるためにどうしていくかを具体的に考えないといけない」と強調しました。

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核兵器をめぐって世界の緊張が高まる中、高齢化した被爆者の訴えをどうやって次世代が引き継ぐのかが、課題の1つとなっています。

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