九州ジュニアラグビー 長崎RSが8年ぶりV 県勢2年連続

【ジュニアAグループ決勝、長崎RS-熊本RS】長崎RSのFB平がディフェンスをかわして前に出る=鯛生スポーツセンター

 ラグビーの新島杯第44回九州ジュニア大会、第5回九州女子中学大会はは7月29~31日、大分県日田市の鯛生スポーツセンターで行われ、長崎県勢はジュニアAグループ(各県1位)で長崎ラグビースクール(RS)が8年ぶり5度目の優勝、女子で県選抜が準優勝した。長崎RSと県選抜は各2枠の全国大会(9月17~19日・水戸市)出場権を獲得した。
 ジュニアは従来、A、Bグループ(各県2位)のトーナメントを実施してきたが、新型コロナウイルスの感染状況を踏まえ、昨年に続いてAグループのみを開催。ジュニアはトーナメント、女子は予選リーグから順位決定戦で競った。
 長崎RSは初戦で鞘ケ谷RS(福岡)を22-5で倒して勢いに乗ると、準決勝はぶんごYR(大分)に41-17で大勝。決勝は熊本RSを24-12で退けた。ジュニアは昨年、長与ヤングラガーズ(YR)が優勝しており、長崎県勢として2年連続の九州制覇。

◎「九州で一番練習してきた」

 昨年の長与YRに続いて、九州の頂点に立った長崎RS。松下監督は「ホッとしている。照準を合わせてきた初戦の鞘ケ谷(福岡)戦に向けて、子どもたちがしっかり準備してくれた」と選手たちの健闘をたたえた。

ジュニアAグループを8年ぶりに制した長崎RS

 鞘ケ谷戦は前半を7-0で折り返すと、後半に3トライを追加。この事実上の決勝とも言える一戦を22-5で制して勢いに乗った。CTB高橋がこの試合で故障離脱したが、控えのメンバーも含めて全員でカバー。抜群のゲームメークでチームをけん引したSO向井を軸に、準決勝でぶんごYR(大分)、決勝で熊本RSに快勝した。
 次の舞台は秋の全国大会。松下監督は「楽しんで、伸び伸びとやってくれれば」と控えめだったが、主将のSH北嶋は「今大会は“長崎RSが九州で一番練習してきたんだ”という力を十分に発揮できた。全国大会も優勝して、松下監督に恩返ししたい」と意気込んでいた。


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