満月の8月12日前後は大潮、福井県や茨城県の沿岸部に浸水や冠水の恐れ 気象庁が注意呼び掛け

 気象庁の8月8日の発表によると、12日の満月の前後は大潮の時期にあたり、満潮の時間帯を中心に潮位が高くなる。このため福井県、茨城県の沿岸の一部では、海岸や河口付近の低い土地で浸水や冠水の恐れがあるという。

 夏から秋にかけては海水温が高いなどの影響で、平常時の潮位が年間でも高い時期となる。さらに、12日の満月の前後は大潮の時期にあたるため、満潮の時間帯を中心に潮位が高くなる。また、2011年の東北地方太平洋沖地震の影響で、茨城県の沿岸では現在も地震の前より地盤が低くなっている地域がある。

 このため福井県、茨城県の沿岸の一部では、8月9日~16日にかけて、満潮の時間帯を中心に海岸や河口付近の低い土地で浸水や冠水の恐れがあり、気象庁は注意を呼び掛けている。

 期間中に台風や低気圧が接近・通過した場合や、海面が短時間に昇降を繰り返す副振動の発生などがあった場合には、さらに潮位が上昇する可能性がある。

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