骨格や模型 恐竜アート迫力満点 倉敷で美術展、50作品並ぶ

NOBUOさんの鉄製骨格恐竜はインパクト大

 鉄のオブジェに模型、イラストまで―。恐竜をテーマに創作を続ける芸術家の作品を集めた「恐竜美術展―恐竜が美術館にやってきた!?」が、倉敷市中央の市立美術館で開かれている。迫力満点の骨格など、作家のこだわりが詰まった力作がずらり。“恐竜づくし”の世界が味わえる会場の熱気を紹介する。

 出展しているのは、同市在住のNOBUO(本名・三近延生)さん(49)をはじめ、造形家荒木一成さん、漫画家で恐竜研究家のヒサクニヒコさん、イラストレーターのケータさんの4人。鉄で力強さを表現した骨格やリアルな模型、ポップさを感じさせるイラストなど、多彩な手法で魅力に迫った作品約50点が並ぶ。

 NOBUOさんが今回のために制作した「ティラノサウルス頭骨鉄骨格」は、会場内で唯一触れることのできる作品。子どもたちが近くで眺めたり、頭にかぶって写真を撮ったりして楽しむ姿が見られた。

 親戚らと訪れた吉備高原小3年男子(8)は「恐竜の強いところが好き。作品のリアルさがすごい」と話していた。

 28日までで、入館料は一般600円、中学生以下無料など。月曜休館。問い合わせは同美術館(086―425―6034)。

ティラノサウルスの頭骨をかぶって記念撮影。恐竜に食べられた気分?
ケータさんのイラストはポップで楽しい雰囲気
今にも動き出しそうな荒木一成さんの模型にくぎづけ
ヒサクニヒコさんが細部まで書き込んだ恐竜のイラスト

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