アフリカ布の浴衣でおもてなし 矢掛の観光施設でスタッフ着用

道の駅でアフリカンプリント生地の浴衣を着用した橋本さん(左)らスタッフ

 岡山県矢掛町で観光施設を運営する株式会社やかげ宿(同町矢掛)は、大型観光企画「岡山デスティネーションキャンペーン(DC)」に合わせ、色鮮やかな“アフリカンプリント”と呼ばれる生地を使った浴衣を導入した。運営する道の駅「山陽道やかげ宿」や土産物を販売する「やかげ町家交流館」のスタッフが着用し、まちに彩りを添える。

 アフリカ・セネガル産布製品を展開する矢掛町発のブランド「jam(ジャム) tun(タン)」(田賀朋子代表)が生地を仕入れ、岡山市の呉服店「染織近藤」が仕立てた今回のためのコラボ企画。浴衣のデザインは、オレンジ色の大きな花柄のものと、赤、黒色の幾何学模様に黄色のアクセントがある2種類。観光客が増える盆時期のほか、9月末までのDC期間中のイベントで着用する予定。今後は、観光客へのレンタルも検討したいという。

 企画したのは、全日空の客室乗務員(CA)で、現在は休職して町地域おこし協力隊を務める橋本慶子さん。「アフリカ布の浴衣は珍しい。矢掛ならではの夏のおもてなしをしたい」と話している。

© 株式会社山陽新聞社