インクルーシブ教育 取り組み紹介 岡山でワークショップ

インクルーシブ教育の充実をテーマに開かれたワークショップ

 健常児と障害児が一緒に学ぶ「インクルーシブ教育」をテーマにしたワークショップが9日、岡山市北区北長瀬表町、ブランチ岡山北長瀬内のハッシュタグ岡山で開かれた。全国でも珍しいとされる医療的ケア児を受け入れている「ひらたえがお保育園」(同平田)の取り組みについて、運営する社会福祉法人・旭川荘の末光茂理事長らが話した。

 保育園の全園児95人のうち、障害児は23人と4分の1を占める。日常的に医療機器の装着が必要な医療的ケア児は2人おり、保育士のほか、看護師2人が対応している。

 末光理事長は保育園の現状を説明した上で、これ以上の受け入れは難しいとして「一般保育園での受け入れ体制の充実が求められる」と強調した。医療的ケア児が、適切なケアを受けながら在宅で過ごせるよう、支援者やコーディネーターを養成する必要があるとも指摘した。

 田中重行園長ら保育園のスタッフは、健常児、障害児が互いに刺激を受けながら成長していることなどを話した。

 公益財団法人・橋本財団(同野田)が主催。県内の教育・保育関係者ら80人が聞いた。

 同保育園は2019年4月に開園した。

© 株式会社山陽新聞社