「妙高市役所移動窓口号」が10日、運行を始めた。専用車両で地域へ出向き、オンラインを活用して窓口サービスを提供する。初年度は毎週水曜、新井南部の一部エリアに運行する。
市地域共生課によると、約650万円をかけ、4輪駆動の新車(6人乗り)を購入して改造。後部座席と荷室部分を〝会議室〟にした。モニターを設置し、テーブルや椅子などを置いた。
オンラインで市役所本庁の各課とつなぎ、相談業務を行う他、住民票の発行や指定ごみ袋の販売などを行う。
新井南部は市役所、支所から離れており、高齢化が進んでいる。同課によると、約500人が山あいの運行エリアで生活している。移動窓口号は時間と場所を設定して訪れる。
出発式で入村明市長は「地域の諸課題に対応したい」とあいさつ。新井南部の区長協議会長を務めている馬場俊司さんは「画期的。市役所の方から来てくれるのはありがたい」と話した。
10月の妙高市長選から、移動期日前投票所としても使われる。