無理のない登山を 「山の日」に遭難防止広報 妙高市の妙高山笹ケ峰登山口

 妙高警察署と頸南消防署は「山の日」の11日、妙高市杉野沢の笹ケ峰火打山・妙高山登山口で山岳遭難防止広報を行った。

登山者に安全な登山を呼び掛けた(11日午前5時30分ごろ)

 広報活動は夏山シーズンの最盛期を迎えるこの時季に、毎年実施している。同日は両署合わせて7人が参加し、登山者に安全な登山を呼び掛けた。
 登山口は標高1315メートルにあり、午前5時時点の気温は20度以下。準備運動や装備を確認して出発する登山者に、参加者は「無理せず気を付けて」「下山は時間に余裕を持って」「体調と天気を見ながら行動を」などと声を掛け、ライトやティッシュなどの啓発品が入った袋を手渡した。
 友人と共に訪れた、山梨県の松永弘司さん(64)は「日本を代表する山に登ることを楽しみにしてきた。火打山から妙高山を縦走する。けがなく、安全に下山したい」と表情を引き締めた。
 管内で発生した山岳遭難は、8月10日時点で9件。妙高署地域課の五十嵐敦課長(59)は「無理な計画を立てると下山が夜になってしまい危険。きちんと計画を立て、登山届けを必ず提出して安全に楽しんでほしい」と話した。

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