新型コロナ患者を受け入れ続け2年半 拠点病院「舟入市民病院」の現在 広島

広島県は、「医療非常事態警報」を出しました。医療現場の現状は…。県内で新型コロナの感染が始まった2年半前から広島市内のコロナ患者を受け入れ続けている拠点病院「舟入市民病院」に初めてカメラが入りました。

感染症治療の拠点病院・舟入市民病院では、この2年半の間に新型コロナの入院患者をおよそ1800人受け入れてきました。

RCC

小林康秀キャスター
「コロナ病床のナースステーションです。看護師さんたちの詰め所ということになります。あちらにパーティションがありますが、あのパーティションより向こう側が、コロナ病床ということになります。そして、こちら側は、ふつうの状態でだいじょうぶ。防護服は必要ないということになります」

RCC

以前はコロナ患者だけのフロアを使っていましたが、一般病棟と分ける形に変えました。パーティションだけで隔てる形でも今のところ、院内の感染拡大には及んでいないということです。

舟入市民病院 高蓋 寿朗 院長
「向こう側が全部、陽性ゾーンなので、一番気をつけているのは、そこが入り口で着替え・準備して、こちら側にいるときはふつうの格好をしているんです」

RCC

小林康秀キャスター
「みなさん、手際よく着て、中に入ります。鏡で自分の状況を確認しながら、手袋・フェイスシールドを着用しました。そしてレッドゾーンに入っていきます」

RCC

20床ほどのコロナ病床は、このところ、常時、18床前後埋まっているといいます。デルタ株などの時期に比べ酸素が必要な患者は比較的少ないということです。一方で…。

小林康秀キャスター
「続いて、発熱外来のすぐ近くまで行きます」

以前は完全に発熱外来と一般の外来のフロアを分けていましたが、今はパーティションで区切って、ゾーニングを行っています。

RCC

舟入市民病院 高蓋 寿朗 院長
「あそこのパーティションから向こうが発熱者の待合になります。もう1つ向こうにパーティションがありますが、陽性判定している人はもう1つ向こう」

RCC

― こういう形に変えてどうですか?
「この中にいた人で、後で感染したという人はいないので、そういうリスクは基本的にないと思っています」

RCC

12日は午前中だけで20人以上の発熱患者が訪れたといいます。また祝日のきのう(11日)は小児救急外来に1日で250人ほどが訪れ、100人以上は陽性患者だろうと見ています。

休みの日に小児救急外来を対応する舟入市民病院として、多くの医療機関が休みになるお盆の時期はどのように見ているのでしょうか?

RCC

舟入市民病院 高蓋 寿朗 院長
「電話窓口で多少混乱することもあると思うが、相談しながらタイミングを見ながら来ていただければ、できるだけ対応するようにしたいと思っています」

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