箱根の美術館に響く馬頭琴 セーンジャーさん演奏会10年、ワークショップも

馬頭琴の演奏会を10年間続けてきたセーンジャーさん=箱根ガラスの森美術館

 内モンゴル出身の馬頭琴奏者セーンジャーさん(46)が箱根ガラスの森美術館(箱根町仙石原)で毎週披露している演奏会が10年目を迎えた。今夏には自らが教壇に立つ東京富士大学(東京都)の学生らが企画、運営するワークショップ(WS)も同館で展開している。

 父の影響で12歳からモンゴルの民族楽器の馬頭琴の演奏を始めたというセーンジャーさんは2005年に留学生として来日。学生時代に国際交流イベントで演奏を披露した縁から本格的に日本で音楽家として活動するようになった。12年にコンサートを訪れた同館の故・岩田正崔前館長に誘われ、翌年から同館内のレストランで毎週水曜日に演奏会を開催するようになった。

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