8月15日（月）からブルガリア・ソフィアで行われる2022年U20世界選手権に出場する女子チームが8月14日未明、羽田空港から出発した。
前回の2019年大会（エストニア）は、８選手が優勝し、2選手が3位。国別対抗得点はロシアに“ダブルスコア”の差（日本＝230点、ロシア＝115点）をつけて9年連続優勝を飾った（昨年の大会は不出場）。
ソフィアへ向かったU20女子チーム
台風8号が関東地方に上陸し、13日午後10時5分に飛び立つ予定だった飛行機は、早々と14日午前2時40分に変更へ。イスタンブールからの乗り継ぎのフライトに間に合わないことが確実になるなど、前途多難が予想される。それでも、正田絢子コーチ（京都・丹後緑風高教）は「遠征にトラブルはつきものですから」と平然。選手時代に天候でフライトの予定が大幅に変わったことも経験しており、それらを乗り越える強さを求めた。
羽田空港に着いてから、ソフィアには14日中に到着できることが分かり、まずは安心。「シニアの世界選手権に出場する選手（元木咲良、尾﨑野乃香、石井亜海）もいるチーム。U20アジア選手権でも（国別対抗得点で）優勝したので、確実に勝ちに行きたい」と言う。前回出場した2019年は8階級優勝だったことを聞かされ、やや驚いた表情を見せたものの、「そのくらいの成績は残せることができるチーム。みんなが輝けるようにサポートしたい」と続けた。
齋藤ほのかコーチ（東京・安部学院高教）は「（コロナ感染者が増えている状況下で）10選手全員が参加できる。力を合わせて頑張ってほしい」と期待する。国内チームの戦力の均衡化を示すように、8つの所属によるチーム編成となっているが、「直前練習でも、尾﨑キャプテンを中心にまとまり、こちらが何も言わなくとも各自が協力し合って積極的に練習していました」と振り返り、団結力には太鼓判を押した。
チームをまとめる62kg級の尾﨑野乃香（慶大）は、2018・19年の世界カデット（現U17）選手権で優勝し、昨年のシニア世界選手権（ノルウェー）にも出場して3位と、国際舞台の経験は豊富。来月にはシニアの世界選手権（セルビア）を控える。「体重調整のためと、海外の試合を経験することで外国選手特有の動きを経験したかった」と、この大会の出場を決めた理由を話した。
昨年の世界選手権で敗れたアイスルー・チニベコワ（キルギス＝2019・21年世界チャンピオン）には、今年4月のアジア選手権（モンゴル）でリベンジした。世界チャンピオンに勝つ実力は、U20世代での勝利は当然との見方もできようが、「そういうことは気にせず、だれが相手であっても、いつもの自分のレスリングをすることを心がけたい」と強調した。
「（チームには）海外経験の少ない選手もいて、不安があると思う。自分のことに集中するだけでなく、視野を広く持って、周りの選手のこともしっかりサポートしたい」と、主将としての自覚を持ち、チーム全体の好成績を目指す。
大会日程・女子チームは下記の通り。男子フリースタイル・チームは出発済み、男子グレコローマン・チームは15日に出発する。
大会日程
8月15日（月） 男子フリースタイル57・65・70・79・97kg級／1回戦～準決勝
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8月16日（火） 上記階級の敗者復活戦・ファイナル
男子フリースタイル– 61・74・86・92・125kg級／1回戦～準決勝
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8月17日（水） 上記階級の敗者復活戦・ファイナル
女子50・55・59・68・76kg級
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8月18日（木） 上記階級の敗者復活戦・ファイナル
女子53・57・62・65・72kg級
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8月19日（金） 上記階級の敗者復活戦・ファイナル
男子グレコローマン55・63・77・87・130kg級
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8月20日（土） 上記階級の敗者復活戦・ファイナル
男子グレコローマン60・67・72・82・97kg級
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8月21日（日） 上記階級の敗者復活戦・ファイナル
女子チーム
【チームリーダー】馬渕賢司（中京学院大監督）＝出発済
【コーチ】正田絢子（京都・丹後緑風高教）、齋藤ほのか（東京・安部学院高教）
【トレーナー】樋川幸平（スポーツ医科学委員会）＝出発済、【帯同審判】土居克也（愛媛・北条高教）、増田莊史（香川・多度津高教）＝出発済
《女子代表選手》
▼50kg級 伊藤 海（早 大）
▼53kg級 木村彩夏（法 大）
▼55kg級 清岡もえ（育英大）
▼57kg級 屶網瑠夏（至学館大）
▼59kg級 元木咲良（育英大）
▼62kg級 尾﨑野乃香（慶 大）
▼65kg級 吉武まひろ（日体大）
▼68kg級 石井亜海（育英大）
▼72kg級 新倉すみれ（神奈川大）
▼76kg級 茂呂綾乃（東京・安部学院高）
