ショーに出演する人のメークが、とても舞台に映えているなあと思う。どうやってしているの。
舞台用のメークや髪のセットは、出演者が自前で行う。所要時間は人によるが、大体15分くらい。遠くの観客から見ても映えるように、普通よりも鼻筋や目元にしっかりと濃く色を入れるのがポイント。使う色は衣装に合わせることが多い。
複数のショーに出る人も多いので、その都度メーク直しをするケースが多く、公演ごとに3、4回直す。新型コロナウイルスの影響で出演時以外はマスクを着けているので、以前より口元の化粧が落ちやすくて大変だ。
高校卒業後に入団した私はそれまで化粧した経験がほとんどなく、最初は苦労した。苦手意識があったが、自分の顔に合った方法を見つけてからは楽しめるようになった。
その日の気分でメークを変えることもある。天候や体の調子が良くない時には、キラキラするラメなどを入れることで気分を上げている。人に見せるためだけでなく、自分の大切なやる気スイッチにもなっている。
<竹内玲奈さん(28)=竹渡りなど担当>
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