栃木県内の農地を借り入れて担い手に貸し出す県農地中間管理機構(農地バンク)が2021年度に借り入れた農地は1418ヘクタール、貸し付けた農地は1617ヘクタールといずれも過去最大を更新したことが14日までに、県のまとめで分かった。農地の効率的な集積・集約に取り組む農地バンクの認知度向上や、市町による積極的な取り組みが奏功したという。一方、中山間地域ではバンクの活用が進みにくいなど、集積率の向上が課題となっている。
農地バンクは、地域農業の将来像を示す「人・農地プラン」を推進するための仕組み。農家の高齢化や担い手不足などが課題となる中、農地を一括管理し、担い手や新規就農者に集約することで、生産性向上や持続可能な農業の実現を目指している。