終戦77年 戦没者の冥福祈る 岡山県護国神社 遺族ら70人参列

戦没者を慰霊する参列者

 77回目の終戦の日となった15日、岡山市中区奥市の岡山県護国神社で「終戦の詔書奉戴日本興隆祈願祭」(同神社など主催)が行われ、遺族ら約70人が戦没者の冥福を祈った。

 全員で黙とうをささげ、遺族の代表者らが玉串を奉納。昭和天皇の玉音放送の録音が流れると、参列者は起立してこうべを垂れ静かに目を閉じた。

 父親が日中戦争に出征し、現地で病死した原田英樹さん(84)=同市北区=は「戦没者の犠牲を無駄にしないためにも、戦争をさせない平和な世の中になってほしい」と話していた。

 午後7時からは、境内に約千個のちょうちんを掲げる「萬燈(まんとう)みたま祭」を開催する。16日も同時刻から行う。

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